時々軽トラが回ってくることがある。

「ご家庭でご不要の電化製品はございませんか?
パソコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、引き取らせていただきます」

だっけ?こんなようなセリフを流しながら、ゆっくり走っている軽トラ。

うちのテレビ、処分しようと思っていて、今度こんな軽トラ通りかかったら、声をかけるぞ〜と思っていたら、昨日来た。

雨の中、飛び出して行きました。

おじさんに
「テレビ引き取ってほしいんですけど」
って言ったら、
「テレビは無料にはできない」
だって。

へ、そうなの?さも、無料で引き取る、って感じのアナウンスだと思ってたわ。

とりあえず、玄関先に来てもらって、テレビを見てもらう。
「このテレビは、輸出できないタイプだから、お金いただかなあかんのですわ。メーカーに持ち込んだり、買い替えで電器屋にとってもらうよりは、ずっと安いんですけどね」

で、いくらだ?
「2000円いただくことになりますけど、よろしいですか?」

ほ〜電器屋よりは、確かに安いわ。
どうしようか。

「他にも何か引き取れるものがあれば、場合によっては、いくらか値段つけて、差し引き無料で引き取ったりできるんですけどね。」

ん?それが目的か。
古〜いラジカセ、パパが友だちから1000円で買った代物を出してみる。

「これだと、やっぱ2000円いただかないといけませんわ」

まったく使ってないふる〜いふる〜いパソコンというかモバイルというか、訳わからんちっこいパソコンを出してみる。
それでも、値がつかないそうだ。

おお、去年の夏まで動いていたパソコンがあるぞ、それだとどうだ?
パパが2階から降ろしてくる。
液晶ディスプレイだし、NECだし〜

「これつけてくれるなら、2000円もらうって言ってたところ、1000円こちらからお支払いしますわ」

そうか、3000円くらいっちゅうことか。
どうする?
パソコン処分するにも、金かかるぞ。

パパがこのパソコンを1度は修理してくれた義弟に電話してみる。

メモリとか増設したんで、それ取ってからじゃないともったいないから、手放すなとのこと。

パパ「これはやめときますわ。」

おっちゃん「じゃあ、ディスプレイだけでも」
パパ「ディスプレイも、実家で使うかもしれないんで、今回は・・・」

おっちゃん「名刺渡しときますから、必要な部品取った後、また連絡ください。そしたら、いくらかの値段で取らせていただきますから」

パパ「じゃあ、このテレビとかも、そのとき一緒にお願いすることにして、今回はやめときますわ」
おっちゃん「雨の中声かけてもらったことやし、1000円(うちが出す)にしときますわ。どうですか?」

パパ「いや〜今度ということで」
おっちゃん「ちょっと待っといてください。ここで見ただけで言うててもしょうがないんで、型番調べますわ」

車に戻って、台帳持ってくる。
(どうせ型番なんて、どうでもええんやろに。見てる振りだけって感じ)

おっちゃん「パナソニックですな。何年製?91年製ですか
ほんまは、赤になるくらいやねんけど、他にもよそで商品引き取ってるから、そっちの伝票で操作しますわ。どうです?これ全部(テレビ、ぼろ古パソコン、ラジカセ)無料で引き取るってことで」

パパ「じゃあ、お願いしようか」

で、結局引き取ってもらいました。
ぼろ古パソコンには、漏れてこまるようなデータは今まで一切入れたこともないので、OK。(何しろ通信さえできなかったし、CD−ROMも入らない)

それにしても・・・
何のかんの言って、おっちゃん、2000円必要やとか言いながら、うちの商品ほしかったんじゃん。
ほんまに赤字になるんやったら、いらんでしょ。
少しでもお金になるから、今度と言われても食い下がったんだわね。
2000円払わなくてすんでよかった。

もらった名刺もすごい。
会社名というか、団体名というか、普通名称みたいなのがあって、おっちゃんの名前があって、その所在地は大阪市内なんだけれど、実在するんだかどうだか。
電話番号はPHSしか載ってないし。
おっちゃんは、隣の市に住んでるから、電話もらったらすぐ取りに来るようなこと言ってました。

「いろいろ業者来ると思うけれど、もぐりとか個人でやってるところもあるから。うちはちゃんと認可とってやってるから、安心やで」
どこがどう安心だというんだ?何の認可だ?

ま、いいや。でかいテレビがなくなってすっきりしたよん。
どっかで部品なり何なりでお役に立ってたらよいな〜