家の近くで、不審者が出たらしい。
パトカーが走り回り、小学校の先生があちこち巡回していた。

おじさん(おじいさん?)につけられたのは、低学年の女の子。
「お母さんが入院したから、おじさんが連れて行ってあげる。車のあるところまで一緒に行こう」と言ったらしい。
いまどき、そんな常套句でついていく子がいるのか?と思うような陳腐なせりふ。

女の子は、走って家まで帰ったそうだが、あとを走ってついてきたらしい。

無事帰れたからよかったものの、家を知られた不安もあるし、もし鍵を持たせて家の者が外出中だったりしたら、鍵を開けている間に・・・

随分ショックを受けているでしょう、とその子のお母さんに尋ねたら、案外なんともなかったようで、その点ではよかった。

そんなことがあったら、走りながら、かたっぱしからその辺の家のチャイムを押して回りなさい、と子どもに言ったけれど、ピンポンダッシュみたいな真似、する勇気はなさそうだ。

携帯ゲームになっている防犯ブザーとか、「きゃーたすけて〜」とまさに女性の叫び声の鳴る防犯ブザーが発売されたとか、されるとか。

防犯ブザー、学校から全員に貸与されているから、時々誤作動で、下校時あちこちで「ぴーーーー」と鳴っている。ブザーの音にも、慣れてしまっているかもしれない。

子どもを持つ親として、子どもに関わる仕事をしている者として、これからどう守っていけばいいのだろう。

それにしても。
他人を傷つけてはいけません、ということを、しっかり教えられずに大人になったのだろうか。

自分を大切にしなければいけない。
他人を傷つけてはいけない。

これだけをわかっていれば、後は何もいらないと思うのだけれど。